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限りある資源への思いから生まれた
個性を楽しむという考え方
限りある資源への
思いから生まれた
個性を楽しむという考え方
1枚1枚、色も違い、その質感もことなる「一期一会の豆皿」。
これらの豆皿は、美濃焼で知られる岐阜県土岐市で作っていただいています。
美濃焼といえば、陶器の生産量日本一の歴史ある大産地。
長い間たくさんやきものを作り続けてきたからこその、
限りある資源を大事にする、ものづくりへの思いと姿勢をうかがいました。
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答えてくれたのは、明治創業以来、さまざまなやきものを「晋山窯」として作り出してきた
晋山窯ヤマツ株式会社の土本正芳さん(右)。
「卸」と呼ばれ、プロデューサーとして使う人と産地とつないできた
株式会社井澤コーポレーションの井澤秀哉さん(左)です。
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美濃焼の魅力って、どんなところにあるんでしょうか?
井澤さん
とにかく生産量が多いため何でもある、技術が高いということでしょうか。
器でいうと、人間国宝の器から日常使いの器、100円ショップの器もあります。
分業で、すべてこの産地で作られているんですね。
"ですが、それらすべてに“美濃焼”とつくと、お客様から見ると本当の特徴って何だろう、となりますよね。"
多彩すぎて絞れないんです。
大量に生産して大量に消費していた時代は、終わりましたよね。
今、私たちが作る美濃焼の魅力ってなんだろうと産地で考えたときに、いきついたのが“土”なんですね。
土ですか。
井澤さん
焼き物には、土が必要ですよね。その土の成分で、焼き物の個性が出るんです。
たとえば、有田焼だったら陶石を使うから磁器になる。美濃焼の場合、いろんな土がとれるんです。
こういう機能のある土がほしいといえば、成土メーカーがその土を組み合わせてデザインしてくれる。
私たち産地全体や行政、デザイナーの方々と一緒に、“奇跡の土プロジェクト”といって、土の可能性、表現の可能性に取り組んでいます。
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今回の「一期一会の豆皿」については、土も色をつける釉薬もリサイクルしたものを採用されています。
井澤さん
土ってたくさんあるように見えて、有限な資源なんですよね。
ヤマツでは、生産量の多さを誇るなら、リサイクル量も日本一を誇りたい、と商品開発に取り組んできました。
割れてしまったり破棄された焼き物を粉砕し作ったリサイクル土というものがあるんですね。
それを通常の陶土とブレンドすることで新しい土ができる。
成土メーカーと話し合いとブレンドの調整を重ねて、材料から開発しているんです。
釉薬に関しても、捨てられてしまう器のパウダーと砕けてしまった陶器の生素地を再利用したもので、約75%がリサイクル資源からできているというもの。
これも、美濃の釉薬メーカーが開発したものです。
産地全体で、リサイクルに取り組んでいるのですね。
土本さん
早い時期から取り組んでいますね。だけど、リサイクルだからいいよっていうわけではないですよね。
"器を購入される方は、“これはリサイクル20%です、とか50%です”とか、パーセンテージで買うわけではないですよね。"
あっ、いいな、と思ったものが環境への配慮もしていて、そこに共感していただけるものであれば一番いいな、と思います。
今後、リサイクル、アップサイクルに関しては、入れる、入れないでいえば入れるのは当たり前になっていく。
さらにその後ろにある焼く行程ではガスを使います。
もしかしたら、ガスのエネルギーをあまり多く使わないような土を開発する、などやらないといけないことはたくさんあります。
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そうしたいろんな取り組みのもと、できあがった器。そうした背景を知らずとも、店頭で「あっ、いいな」と思っていただけるようなものにしたいと、今回の豆皿は30色のバリエーションがあります。カラフルで、同じ色だとしても少しニュアンスが違うものがあったり、ひとつとして同じものがありません。
土本さん
実は、どうなるかなって、不安要素があったんです。
釉薬は形状に合わせて濃さも変えるし、塗り方も釉薬の色によっていろいろ変えないと、本当はきれいなものができないんですよ。
ちょっと鉄粉がとんでホクロがある、色ムラがあるなど、そうしたものは検品の段階ではじかれてしまう。
今回の取り組みでは、そういうのも基本的には商品として受け取っていただいて。
これまでなら外すものを受け入れる、というチャレンジの部分はすごく大きいはず。
井澤さん
我々は卸として産地でつくったものをお客様につなぐため検品もするんですけど、これまでのような全部同じでないとダメ、という考えはないんです。
佐賀県の肥前吉田焼では、“えくぼとほくろ”といって、そういったものを魅力として受け入れていて。
すごくいいなあ、と共感したんです。ちょっとした色の違いやホクロは使う分にはまったく問題ない。
むしろその不揃いな感じが好ましいですよね。
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晋山窯ヤマツ株式会社 土本正芳さん(右)
株式会社井澤コーポレーション 井澤秀哉さん(左)

文:柳澤智子(柳に風)
写真:古家祐実
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「一期一会の豆皿」は、豆皿としての普段使いはもちろん、
アクセサリートレイなど
インテリアとしてのご使用もおすすめです。

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