“LADY HANDSOME”

ハンサムウーマンを作る8つのキーワード

episode #7知性を纏うレディの法則

ハンサムウーマンを作る
8つのキーワード

いま、改めて気づいてほしい。BARNYARDSTORMが掲げてきたハンサムウーマンは、女性たちを支える愛すべき世界で満ちていることを。ライフステージを軽やかに渡り抜けるレディ達の美しさ・賢さ・強さ・しなやかさへの賛美こそが現代のフェミニニティ。他を凌駕し最高の自分へと導く8つの法則、それがレディハンサム。

episode #7

スタイリスト辻直子さんに学ぶ
コートスタイルの哲学

可愛くて使えるベビーピンク

トレンドとか人気のブランドだからとかお仕着せの売り文句だけに踊らされていない? 本質的なエッセンシャルに応じて選択ができる、それがハンサムレディ。自分らしさを最大限に活かしながら、時代との距離感を楽しむ辻直子さんがコートスタイルを提案。でも決してスタイリングをコピーしてはダメ。哲学そのものをしっかりと写し込んだら、さぁ鏡に向かって。次の主役はあなたです。

PHILOSOPHY 1
マニッシュなあしらいをピンクでマッチ
可憐に華やぐコートスタイル
PICK UP ITEM
スタンドカラーメルトンコート¥39,000

ウールナイロンにカシミアが配合されたメルトンのコートは、ハリ感がありメンズライクなスタンドカラーがポイント。ピンクのニットのうえにラフに羽織り、サラリと軽快にボリューム感を楽しむコーディネート。トーンが揃ったパンプスとのカラーミックスがラブリーなニットにリズムを与えるので甘すぎず大人の魅力が存分にひきだされるスタイリングに。

PHILOSOPHY 2
きっと誰にでも似合うガウンコートは
私的コンサバティブでオフグリッドに
PICK UP ITEM
ストール付コート¥39,000

長い毛質で柔らかいウールのコート。上品な光沢を持つ同素材のストールを大ぶりに巻いてスリムなフレアパンツを合わせたら、足元にはレースパンプスを。優等生風のスタイルにフェティッシュのアクセントが加わり、控えめかつ大胆なセクシーが漂う。品ある艶っぽさのおかげで可愛らしくも個性浮き立たつ上級スタイル。

PHILOSOPHY 3
フードオンフードの上級テクニックで
マウンテンパーカをセレブレート
PICK UP ITEM
ベスト付きフーディージャケット¥29,000

辻直子さんはルールが嫌い。フードオンフードといった敬遠されるテクニックこそスタイリングの楽しみだから。ボリュームをアップさせてトップとボトムの差を楽しむのが辻さん流。光沢が上品なボアベスト付きのマウンテンパーカは柔らかなフーディとレイヤード。スポーティなムードで楽しんだらフィット感のあるリブ編みで美脚効果のあるレギンスでスッキリと決めてアクティブに冬を楽しみたい。

Interview with Naoko Tsuji
もっと良くなりたい人へ。
辻直子さんの着こなし哲学をインタビュー

今回の3種類のコートの着こなし。辻さんらしさを保つためにどのようなことに気遣いましたか?

私、アウターが一番好きなんです。今回のスタイリングにおける自分らしさは、色合いや靴との組み合わせなんです。フードのレイヤードでアクセントをつけるのもすごく好きですし、例えばガウンのスタイリングは良い意味でコンサバティブに着たい、と思いました。いわゆるコンサバではなくて私の思うコンサバにしたいので、色を合わせたりレーシーなシューズを合わせたり、ちゃんと守るところとハズすところのバランスが私なりのコンサバ。奇をてらうでもルールに収まるわけでもなく、品良くまとまりつつちょっと遊びのある感じが「私に似合うためのバランス」と思ってスタイリングしていったという感じです。

辻さんをお手本にしている方も多いですよね。

よくおススメを聞かれるんですけれど、人となりやライフスタイル、洋服にかけたい金額など全く知らない方にアドバイスは絶対にできないんです。洋服って人間が着るものだから、その人の感情、肌の色や目の色、いろいろなことが兼ね備わってバランスが取れるもの。アドバイスをソースとして受け取るならすごく良いと思うんですが、進められるがままに選んでいくと、自分に似合うものが分からなくなるんだろうなと思うんです。その上で、私が思う個性は「自分に似合っていること」。それが個性を盛り上げてくれるから。どれが良い悪いっていうのが分からなくても、自分に似合っているかっていうことは分かるはずだから。

今年買ったコートはなんですか?

ムートンやダウン、オーバーサイズのウインドブレーカー、ロングコート…アウターが一番好きなのでたくさん買います。今年は珍しくショート丈も多めに買いました。

ショート丈の下のプランは?

ニーハイとか、すごく好きなショートパンツを合わせたり。カジュアルなものにはあまりワイドとかは合わせないですね。コートだけ着ているような着こなしが好きなので。

寒い冬の朝、コートはどのように選んでいますか?

どこに行くかは全く関係ないんですよね(笑)。シンプルに気分なんです。雨が降ってるなとか天気悪いなとか、そのくらいは思うんですけど、完全に気分。今日絶対これ着たいから着るっていうこの日の自分を盛り上げてあげたいんですよね。

コートを買うときも気分が優先ですか?

コートの買い方は、まず見た目で買いたいか。ハンガーに吊るされているものにまず惹かれて、試着したときに「うわぁっっ」て思うかどうか。

その時の高揚感ということでしょうか。

高揚感だけで買ってるかも。高揚感ってほんとに幸せにしますよ人を。

着こなす上でのこだわりは?

多分似合ってるっていうことだと思います。一番大事にしているのは「私のコーディネーションで」っていうこと。このブランドだからここっぽく着るとか、今ここの洋服流行ってるからとかではなくて。流行っていなくても着るし、流行ってても着るんですけど、そのブランドらしさを意識はしていないです。合わせ方や色合い、ボリューム感や質感で自分のバランスを作って着るのが私らしさ。これは絶対譲れないです。

日本人って協調性が強くておんなじような着こなしをした人がいっぱいいるって思います。平均値のおしゃれ度が高い国、日本の美しさでもあるとも思いますが、もっと個性があっていんじゃないかな。それは私自身が少し臆病な面があるからこそ大事にしてるんです。それが嫌いな人がいたって良いし、いつも同じ格好をしている人や、どこで売ってんだろうって思うような服を着ている人など、それぞれのコントラストがあっても良いんじゃないかなって思います。もっと面白いのになって。

だから自分の好きなバランスやスタイルで着るっていうのは大事にしつつ、ユニークさはいつも取り入れたいなと思います。

着こなしの際、これが私だというポイントをどのように見出していますか?

色の合わせ方は小さい頃から慣れ親しんでいるので、一つの色を見ればそれに合う色がすぐに思いつきます。色の組み合わせはすごく好きなんです。フェミニンという言葉にはたくさんの意味が隠れているから少し違うのかもしれませんが、私が思う“女性らしさ”は常にあってほしいと思います。

自分の魅力は個性なのですが、それをうまく出しきれてない人が多い。そういった人へ向けてどのようなアドバイスをされますか?

大抵の人って情報量の引き出しが少ないんですよね。例えば80年代ってこういうファッションがあった、30年代のあの人ってこんなようなものを着てたっていう。ファッションって、サイクルなところがあるから、今この年代のコレとあの年代のアレがミックスされて、新しい解釈でこうなっている、その繰り返しなので、背景を知っていると着こなしがわかるんです。今はこの年代のあれがまた流行ってるんだ、じゃあちょっと昔っぽく着てみようとか。引き出しの中とリンクするものがあって、それが楽しいところ!

簡単に情報が手に入るようになって今は難しくなってしまったけど、ちょっと良いなっと思ったら、もう少し深く掘ってみると良いと思います。そして、試着でも見るだけでも良いからいろんなものを知って、試してみる。一辺倒じゃないその人の何かが開花するところがあるような気がします。

貪欲になることですよね。例え人に非難されても。

私も気にしぃなのでとっても気持ちはわかりますよ。でも洋服に関しては関係ないですね。「なんであの人ミニスカート穿いてんだろ」って思われても全然気にしません。誰かに何かを思われたくて着ているわけじゃないから。自分がすごい楽しくて気分が良かったらそれで良いです。人目を気にしないぐらい今日の自分を味わいたいんです。

PROFILE
辻直子さん(@naoko.ts)
ボリュームヘアと赤リップがトレードマーク。可愛らしさと女性らしさが同居するスタイリングに支持を集め雑誌、広告など幅広く活躍。数多くコラボレーションなどに引っ張りだこの超人気スタイリスト。