〈niko and ... FURNITURE&SUPPLY〉の
家具には“余白”があります。
それは使う人のアイデアや発想を活かすためのもの。
ここではそのヒントをご紹介していきます。

「もっとインテリアを身近に感じて欲しい」、
そんな思いから誕生したコレクション。
手頃な価格ながら、優れたデザインで使い勝手も抜群。
インテリアの入門にもおすすめです。

ちょっとした工夫で
部屋のムードをチェンジ。

いままでインテリアに興味がなかった人や、新生活を はじめるという人におすすめの「LIVING TERRITORY SERIES」。テレビボード、テーブル、ソファ、その横にあるサイドテーブルがこのシリーズのアイテムです。テレビボードとテーブルは、ご覧(上段写真)のように上段 と下段が可動式になっているので、部屋の広さや用途によっていろんな使い方ができるのが魅力。写真では上下 段を平行に並べていますが、直角にセットすることも可能です。木材を基調とした統一感のあるインテリアにす ることで、少ない家具でも効果的におしゃれで居心地のよい空間がつくれます。とはいえ、それだけでは少し味 気ない。そんなときは、ちょっとした工夫をするだけで、 味のある部屋をつくることができます。たとえば、空い たスペースに植物を配置するのもひとつの手。部屋に彩りがプラスされ、やさしいムードがより一層増します。 リラックスした空間になり、家にいる時間も増えそう。

サイドテーブルは収納としての機能もあります。そこに好きな本や雑誌を置いて、インテリアとして使用するのも効果的。ブックシェルフも “ 見せる収納 ” として大活躍してくれます。ちょっとしたアクセントづくりにおすすめ。

脇役を効果的に配置した
一点豪華主義なリビングスペース。

シンプルで物量が少ないながらも、しっかりと存在感を放つ部屋。コンパクトな空間でどれだけ「LIVING TERRITORY SERIES」を活かせるかがこの部屋のテーマで す。テーブル、椅子、ローテーブルが該当アイテム。シンプルな部屋には、あまりゴチャゴチャとものを置かずに、すっきりとさせるのが良策。セットするだけでスペースを大幅に消費してしまう家具は選択肢から即カットさ れてしまいます。しかし、この部屋に設置したテーブルは、 そんなに大きくないにもかかわらず、ふたりで食事をす るのに十分な面積を保有しています。ただ、これらの家 具はあくまで脇役。この空間の主役はソファなのです。 主張のある家具で部屋に彩りを加え、個性を生み出して いるところがこの空間づくりにおけるポイント。クッショ ンやラグもその軽快な雰囲気を助長する大事なアイテムです。部屋にあまり物を置けないという方、このテクニックをぜひ真似してみてください。

テーブルの天板にはそんなに多くのモノを置かず、その下にある棚に日用品を収納できるように設計。すっきりとした 印象でスタイリッシュに見せてくれます。ひとり暮らしの人にはもちろん、ふたり住まいにもぴったりです。

仕事や家事に忙しい女性目線の“心地よい暮らし”を
提案する「UR COCOCHI」のリノベーション住宅と
〈niko and ...〉がコラボレート。
そこに馴染む家具の使用例を紹介します。

ファミリー向けの魅力的な空間に
必要なまとまりと引き締めポイント。

「女性目線による心地よい暮らし」をコンセプトにした「UR COCOCHI」のリノベーション住宅。家事をこなすことの 多い女性が住みやすいように設計された住まいとなっています。ここでご紹介しているのは、結婚や出産といっ たライフイベントを迎える若年ファミリー層がターゲットの部屋。ダイニングとリビングルームにはやわらかな日の光が差し込みます。やさしい木目調のフローリングに合わせるように、ダイニングには木材を使用したテーブルと椅子のセットを置いて、落ち着きのある穏やかなムードに。大きなインテリアはすべてウッド調で揃えて、 部屋に統一感を与えています。ただ、それだけでは締まりがなくなるので、ひとつだけブラックの引き出しをセットしているところもポイント。それによって、クールな雰囲気が生まれています。太陽の光がしっかりと入る部 屋なので、せっかくだからたくさんの植物を置いて部屋 を和やかに彩るのもおすすめです。

明るいウッド調家具でまとめた部屋。あえて光が当たらない場所に黒い家具を設置することで、唐突な組み合わせにならず、部屋の雰囲気を壊しません。あくまで脇役としての存在感を発揮しているところに注目してみてください。

キッチン周りに置きたい
便利でうれしい家具。

ダイニングキッチンとして設計されたこの部屋は、キッチンのすぐ横に食事用のテーブルを置けるスペースがあります。グリーンのタイルと木目調のキッチン収納の組み合わせが、穏やかで目にやさしい空間に。そんな壁面の色に合わせるように、キッチンマットとダストボック スを設置しているのに気づきましたか? 服の色合わせが 大事であるのと同じように、インテリアにおいても色を統一して散らかった印象にならないようにするテクニックは応用できます。キッチン横にはキャビネットを置くスペースがあって、部屋に漂う暖かなムードを後押しするように、こちらにもウッド調のアイテムを配置。コンセントを差し込むソケットがついているので、炊飯ジャーや電子レンジも使えます。内側の天板には調湿機能を持つ建築材「モイス」が使われているので、炊飯器などの蒸気による結露を防止するうれしい効果もあり。しっかりとユーザー目線でつくられた家具なのです。

清潔感のあるバスルームと洗面台。しっかりとデザインされた空間には、たくさんのモノを置いてカラフルにするよりも、そのモダンな特徴を活かすのがベター。ブルーやホワイトのアイテムを添えるくらいがちょうどよさそうです。

インダストリアルなムードが漂う
「CRAFTSMAN SERIES」の家具。
工業的な素材使いは、インテリアの
アクセントとしても有効に機能します。

家具を同じシリーズで揃えて
圧倒的な個性を主張。

武骨でどっしりとした存在感を放つ家具は、部屋にひとつだけポツンと設置すると、どこか唐突な印象になってしまいがち。かといって、存在感を抑えるために他の家具と合わせると、今度はまとまりがなくなってしまいます。そのバランスをうまく取る方法は、上の部屋のように思い切って同シリーズの家具だけでインテリアを構成すること。ひとつだけでは浮いていた家具も、同シリーズの家具を組み合わせることで、大きな個性となってその力を発揮します。とはいえ、それはあくまで初歩的な一歩にすぎません。あとは自分の個性とアイデアを活かして、とっておきの空間づくりをすることが大事。好きな雑貨類や本、アートはもちろんのこと、服やカバンといったファッションアイテムもインテリアとして使うことができ、オリジナリティーあふれる部屋が完成します。でも、愛着が湧きすぎて部屋から出られない、なんてことが起こらないようにくれぐれもご注意を...。

クマの置物や電気スタンドのブラック、植物のグリーン、テーブルに置かれた赤いペンなど、所々にアクセントとなる色を散りばめることで、賑やかな印象に。物々しい雰囲気が中和されて、部屋の空気が一気に軽くなります。

「CRAFTSMAN SERIES」の家具を使用して、
どのようにインテリアを組めばいいのか?
段階的に完成までの道のりをご紹介します。

コンセプトづくりはインテリアの統一感が大事。

高めに設定されたテーブル高で、スペースを有効利用できるカウンターテー ブルを中心にすべて「CRAFTSMAN SERIES」の家具で構成された書斎。統一感があると部屋の雰囲気にコンセプトが生まれ、それだけでもおしゃれなムードを演出しますが、ここに小物類を置くことでより魅力的になっていきます。

必要不可欠なものは先に置くのが鉄則。

ここでは “ モノを置くための準備 ” を意識。電気スタンドなど、書斎に必要不可欠なものは、はじめに場所を設定して、そこを起点にインテリアを組ん でいくのが鉄則です。また、シェルフには木箱を設置して、小物類などをまとめて整理できるようにしておくと、後になってその力を発揮します。

徐々にモノを増やして部屋に個性を。

ここでようやく、実際にモノを置いていきます。こちらでは木箱に加え、ガラスの瓶も収納アイテムとして活用。ガラスという新たな素材が加わったことにより、見た目に軽さが出てきました。そして本や植物を加えることによって部屋にオリジナリティーを出すことも忘れないようにしましょう!

ヌケ感を生むモノの置き方にも工夫が必要。

テーブルのスペースにはポスターや文房具で彩りが入り、パーソナルなムードがより一層濃くなりました。シェルフでは、棚の奥行きを生かすように、前後にモノを置くことで立体感を生み出しています。これによって、たくさん物を置いても窮屈な印象にならず、充足感のある部屋になるのです。

〈niko and ... FURNITURE&SUPPLY〉で
人気がある2つのソファ。
毎日座るからこそ快適なものを選びたいものですが、
あなたはどちらを選びますか?

どんな空間にもなじむ万能ふたりがけソファ。

木材とスチール、そしてクッションで構成されたシンプルなデザインが魅力の 「SOFA 2P TYPE ll」は、どんな部屋にもマッチする汎用性を秘めています。カバー はキャンバス素材を使用していてカジュアルな印象。ふかふかとしたクッションの座り心地はもちろん最高のひと言。体が優しく包み込まれたような感覚を覚えるはずです。カラーは2色展開。写真のカーキの他に、ダークブラウンをご用意。どちらも部屋のムードに溶け込むなじみのいい色です。ひとり暮らしの方にはもちろん、オフィスの待ち合い用にもおすすめのソファです。

肘を置きやすいように、肘掛けには溝のような細工が。こういった些細な工夫がワンランク上の座り心地を実現しているのです。

使い込むほどに味わい深く経年変化をしていくキャンバスのカバー。過ごした時間と比例して愛着も増していきそうです。

うれしい機能が満載のソファベッド。

ソファとベッドの機能が合体したソファベッドは、ひとつで2度おいしい一石二鳥のアイテム。「3P SOFA BED」は、モノトーンのカラリーングがシックな印象で、空間を落ち着いたムードに演出してくれます。クッション性に富んだシートは、カラダを優しく包み込んでくれる柔らかな座り心地。一度に3人まで堪能できる大きさで、定員数に達しても窮屈さは感じません。しかも、この家具には筒状のクッションも付属しているんです。肘掛けとして使ってもいいし、ベッドにしたときに枕として利用するのもいいかもしれません。

シングルベッドとおなじくらいの面積があるので、ひとりで寝るには充分な大きさなのもうれしいポイント。来客用にも最適です。

シート部分の下にはスペースがあり、ここを収納用に使うこともできます。“ ソファ+ベッド+収納 ” という一石三鳥の家具なのです。

教科書で勉強して
インテリアマスターに!

〈niko and ...〉のオフィシャルサイトでは、「インテリアの教科書」の連載コンテンツをご用意。すぐに実践できるインテリアのテクニックをたくさんご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

「インテリアの教科書」はこちら

Photo: Shinji Serizawa, Shohei Takenaka
Styling: Taketoshi Uozumi [niko and ...]
Text: Yuichiro Tsuji
Design: Ritsuko Yusa [Rhino inc.]
Edit: Emi Ishida [Rhino inc.]
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