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  • 私らしくなる時間 ❷

    光を表す美しい言葉

「朝日」や「夕日」のように、同じ太陽の光を表す言葉でも、時間帯や状態でまったく表現が変わるもの。
そんな数ある「光」を表す日本語のなかから、思わず使いたくなるような美しい言葉を集めました。

  •  初 はつあかり

    元日、東の空に差し込む明け方の光のこと。一年で最初に出会う空の光を意味するこの言葉、来年の初日の出を見たときは、ぜひ思い出してみて。

  •  雲 くもすき

    薄い雲の隙間から透けて見えるような、ほの暗い太陽の光のこと。ちなみに、暗い場所で物を透かして見るときにもこの言葉を使うとか。

  •  葉 はもれび

    木の葉の間から漏れる太陽の光のこと。葉洩れ日が作る陰影は、何気ない光景を天然のアートに変えてくれるはず。木立の下を歩くときは、意識して。

  •  濡 ぬればいろ

    カラスの濡れた羽のように艶やかに光る黒のこと。万葉集の時代にも美しい黒髪を表現する際使われました。いつの時代も輝く黒髪は美の象徴なのです。

  •  月 つきばえ

    月の光に照らされ、何かがより一層美しく見えること。太陽に比べて静かな月の光は、自分を綺麗に見せたいときに、最大の味方になってくれるはず。

  •  夜 やこう

    蛍や猫の瞳のように、暗い場所で見える光のこと。どこかミステリアスな言葉ですが、昔の中国で、月の光に照らされた盃を「夜光の杯」と詠んだことも。

  • 朧々 (ろうろう)

    ぼんやりとした薄明るい様子。なお、春の月は「朧月(おぼろづき)」とも呼ばれますが、これは、春は霧や靄が出ることが多く、月の光がぼんやりするため。

  • 一閃 (いっせん)

    稲妻の光のように、一瞬の間に、ぴかっと強い光を放つこと。ほかにも、何かの考えがひらめいたときには、「そんな考えが一閃した」などと使われることもあります。

  • 仄明かり (ほのあかり)

    ほんのりとした明るさや、ほのかな光のこと。ランプの灯りのように、温かみがある柔らかな光を見かけたときは、この言葉を使うのが正解かもしれません。

  • 斜陽 (しゃよう)

    夕日のこと。夕方になると太陽が西に傾くため、この言葉が使われるように。また、何かが没落する様子を表すときにも使われます。太宰治の小説タイトルでも有名。

  • 残照 (ざんしょう)

    日が沈んだ後も、雲や山頂に残り、照り映える光のこと。大自然の中で見る残照は息をのむ絶景なので、夕暮れどきに海や山に居合わせたときは、お見逃しなく。

  • 誰そ彼 (だれそかれ)

    日が沈み、藍色の空に少し赤みが残る時刻のこと。昔は、日没後、暗くて顔の判別がつかないため、出会った人に「誰ですか(誰そ彼)」と尋ねていたことが語源に。

  • 光彩奪目 (こうさいだつもく)

    思わず目を見開いてしまうほど、まばゆいばかりに光輝くような美しさを意味する言葉。ちなみに、美人を表す形容詞としても、よく使われます。

  • 寒月 (かんげつ)

    冬の寒々とした空で、冴えわたって光る月のこと。冷たい空気では普段より月の光が、より一層綺麗に見えるもの。いまのシーズンは、ぜひ夜空を見上げてみては。

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