環境や立場が変わっても、自分の中に普遍的に持ち続けている気持ちがある。
自分に素直に、まわりと自然に向き合う彼らの“心地よい暮らし”を送るために、大切にしていることとは ―

― 高校在学中に「ノンノフレンド」としてモデルデビューし、第一線で活躍しながらヨガ講師の資格を取得。更に最近では、フィットネスワークショップを開催するなど、身体作りに意欲的に活動されていますね。元々身体を動かすことには興味があったのですか?

太ってはいないけれど、なぜかしっくりこなくて満足がいかないという状況が続いていました。体重が増えたわけじゃないのに洋服やヨガウェアが似合わない。でも当時は、じゃあどうしたいいの?という答えや情報があまりなくて、周りも無理なダイエットをしていましたね。だから、私もなんとなくダイエットしなくちゃいけないような気持ちに囚われていました。ずっと変わりたい!とは思っていたけれど、方法も、目標の立て方も分からない。ただなんとなく食べないダイエットや断食をしていたんです。

スポーツジムにはいろいろと通いました。有名どころはほとんど制覇したと言ってもいいくらい!でも、どこに行っても自分の目標は明確にならないし、教えてくれない。トレーニング難民でした。「とりあえずマシーンで鍛えて、有酸素して、体脂肪を落としましょう!」という感じ。痩せてリバウンドしての繰り返しで・・・。だから、食べなくなる。本当に悪循環でしたね。

― その悪循環は、どんなことがきっかけで抜け出せたのですか?

主人と出逢ったことが、大きく変わるきっかけになったと思います。彼は当時経営コンサルタントをしながらトレーニングを始め、現在は美しい身体を作るためのフィットネス関連会社を経営しています。断食明けでフラフラだった私に、「体は性別や年齢に関係なく、筋肉のつけ方次第でいくらでも美しくなるよ!」という彼の言葉がズシンときました。私、痩せたかったんじゃなくて、美しい身体になりたかったんだ!って。出逢った瞬間から質問攻めにしました(笑)。理論的に話してくれる体の仕組みや、トレーニングでボディメイクする方法などが腑に落ちて、彼の指導のもとジムトレーニングを始めることにしました。

― 食育指導士の資格も取得されたんですよね。それはどんなものですか?それによってどんな変化がありましたか?

食育指導士は、「さまざまな経験を通じて『食』に関する知識と、『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践する事が出来る人間を育てる」ことを目的にされた資格です。
今日の多様化する日本の食生活において「食と健康」に関する正しい知識を身につけ、食育を通して子どもからお年寄りまであらゆる世代の人々に、その意義を啓蒙普及できる人材となるために勉強をします。
栄養学も含め、総合的に学びました。植物の世界の生産量や消費量から始まって、運動したときの反応や、生理機能をいかに最大限に活用するかなど、食と体の関係性に対する理解が深まりました。1年半ほど前に取得したのですが、なぜ食べることが大切なのかと言うことを筆頭に、なぜアレルギーが起こるのか、貧血がどれほど体に悪いのかなど、身の回りのことと食との関係を知ることで日々何をすべきなのかが明確になった気がします。

― 食を通して自分と向き合うことで、トレーニングに対する意識も変わったのでは?

自分がどうありたいかを叶えるためにはどうしたらいいか、ということがきちんと整理して考えられるようになりました。しっかり整理できないと目的と手段が分からなくなってしまいがちですよね。美しい身体を手に入れることが目的で、エクササイズは手段。でも、いつの間にかエクササイズが目的のような気になってしまう。人って目的が義務に思えてしまうとなかなかやらなくなってしまう。目標をしっかりとぶれずに持つこと、これがわかったことが大きかったです。自分の身体作りの軸さえちゃんと持っていれば食べ過ぎた日があっても、外食しても怖くない。食べずに痩せるのではなく、栄養と運動はセット。美しく、健康でいるためには食事と運動と筋力が絶対に必要なんですよね。
トレーニングは造形作業!筋肉を使って体のカタチを作っていくものなんです。ジムに通うのが目的ではなく、体の中に眠っている機能を使って美しい身体へと作っていってあげることが目標です。

― 日々の食生活で気をつけていることはどんなことですか?

タンパク質と野菜は欠かしません。もちろん、炭水化物もきちんと摂ります。五大栄養素というものには全て役割があるので、どれかを欠かす=食べないというのは「欠乏」しながら生きていく、ということなんです。特に上質な筋肉や肌を作ってくれるタンパク質は日々の食事で不足しがちなので、毎食意識的に摂り入れています。
プロテイン料理を勉強中です。日々の生活の中で生きる知識を得ることは引出しが多くなって、とてもいいことですよね!

周りもだいたい同じように迷い、失敗しています。筋力が落ちると美しい骨格が保てないので、筋力が落ちてくる年齢だからこそ、筋力をつけていかないと!年齢的に使えなくなってくる場所もあるので、正しい知識を身につけて正しい目標に向かって最短距離を楽しく歩みたいですね。

美への近道は知識を得て、意識を変えること。自分なりの明確な目標を見つけたことで、自然体ながら楽しくそこに向かう道を歩んでいる菅井さん。ワークショップやメディアを通じて、その知識と意識を悩める女性たちにシェアすることが使命だと語ってくれました。そのノウハウを伝えるべく、全国各地、ときにはシンガポール、マレーシア、シドニーなどの海外にも飛ぶ日々ですが、決め事を作り過ぎたり、短期的に頑張り過ぎたりせず、愛犬たちとのリラックスした時間も大切にしているそう。とことん好きになれることを無理せず肩肘張らずに、そのプロセスを楽しみながら続けていく。これが健やかに暮らす秘訣なのかもしれません。

菅井悦子

宮城県仙台市出身
高校在学中ノンノモデルとしてデビュー。
2009年よりヨガインストラクターの活動を開始し、2014年からボディメイクのために始めたウェイトトレーニングで誰でもいつでも体を変えることができることを実感。
多くの女性たちから支持を得てウェイトトレーニングのメソッドを取り入れたヨガクラス、【UBYアッパーバランスボディヨガ】全国、そして国内外でのワークショップを開催。
美しくなりたい、健康になりたいと願う人々に好評を得ている。
2016年より食育指導士としての活動を開始
Instagram : etsuko313